道を歩いていると
暑くて足元のアスファルトが
少しやわらかいように感じる。
古いめの舗装では
道が盛り上がったり割れ目が入ったりして
そこから雑草が生えてきたりしている。
ふと、この世界も人の心も
隙間だらけなんじゃないかと思う。
おまけに、隙間は伸びたり、縮んだりして
時間の長さも実は好き勝手に操作されいる。
仕方なく隙間や傷に何かをあてがって
なんとかしのいで過ごしてる。
時間がこんなに早く過ぎてしまうのは
気のせいか歳のせいか
自分がだらけているかのせいにしてしまう。
でもたぶんちがう。
世界は混沌で、迷子がスタンダード。
なんとなく整頓して分類してカテゴライズして
安心してるふりが生活。
もやもやが美しいんじゃないの?
闇が深くて凝視に耐えないから
ついついステロタイプにこれはこう、
と決め付けてしまうけど。
とにもかくにも暑いですけれど、
とろけそうな魂の中に
どうか悪いものが入ってきませんように
心が愉しい日を今日も過ごしたいものだと思う。
イラストは通信教材用に描いたカット。