制作周りのこと

めったにない質問

前のエントリーでは
自分に対しての
良くある質問について書いたので、
こんどは、聞かれてびっくりした
めずらしい質問について書きます。

中学生の生徒さん。
最近は職場体験や
職場取材みたいな活動を
学校で行っているようですね。

それで、ご縁があって、私のところに
中学生の女子生徒さんが
イラストの仕事について
話を聞きに来てくれました。

お迎えするにあたり、
資料を作って、
訊ねられるだろうということは準備。

私もカンがいいなあ。
そのとおりの順で聞いてくれる。
仕事内容、進め方、使用ツール、苦労する点、
etc etc・・・・

一通り済んだと思ったところで、
彼女が言います。

これが一番聞きたいんですが・・・

ニシハマさんは
イラストで世界は変わると思いますか?・・・

イラストで世界を。
・・イラストで世界を???

このときに頭に流れた曲は
♪音楽が~世界を~変えるんだ~って
息巻いたシンガー・・・」
SAWASDEECLAP YOUR HANDS/andymori です。

普段はおかしなことばかり言っているわたしも、
あっそういう歌があるね・・・とかなんとか取り繕いながら、
(まったく取り繕えていないけど)
とっさに返す言葉がみあたりません。

ひるみながらも、ようやく、
「大きな変化は起せないかもしれないけれど」
という逃げ文句を置いてから、

見た人の気持ちがちょっと明るくなるような
幸せは作れるかもしれないですね。

と答えたのでした。

一方、彼女の考えは、こうです。

見た人が笑顔になって、
日本中が笑顔でいっぱいになれば、
世界が変わるんじゃないかと思うのだと。

なるほど。胸を打たれました。

本当は、その日のような
実務めいたこと教えるんじゃなくて、
こちらが胸を打ってあげなくてはいけなかったのにね。

大人の役割というのは、
空々しいなんて思わないで、
夢を語ることなのだろうな。

ちょっと私も今から世界を変えに、
裏の畑でスケッチをしてきたいと思います。

裏ノ畑ニ 居リマス

賢治風に。(宮沢賢治)

ではでは。

立体、クラフトのイラストは
グリーティングカード用に作ったもの。
丑年のときの。
おやつタイムどうぞ!