作画を担当した絵本が出ました。
『ぞうくんの ゆびにんぎょう』
きむら ゆういち/作
にしはま かおり/絵
鈴木出版 こどものくに ひまわり版3月号
散歩中に手袋をひろったぞうくんですが、拾ってどうするのかと思ったら、持ち主を探したり届けたりするのではなくて、ありえない自分勝手な?使いかたを思いつきます。そんなぞうくんがいじらしくとてもいとおしいです。
可愛い森の動物たちがわいわい出てくるところや、しかけ窓のくりぬきが随所にあるところも、きむらゆういちワールド全開の楽しいエッセンスがいっぱいのお話です。
お仕事のきっかけは、絵本講座 ゆうゆう 絵本講座
で作ったダミー本を目に留めていただき、画家候補に挙げていただいたことです。つまり幸運が重なってこうなったわけですが・・
名作「あらしのよるに」や1360万部以上のベストロングセラーの記録を持つ「あかちゃんのあそびえほん」シリーズの作者である、きむら先生のお話の絵という大役に、気負いが勝りそうになりながらも、描いているうちにお話の絵を描くのはこんなに楽しいんだと、新たに気づくことも多く、驚きと喜びにみちた制作になりました。
鈴木出版編集部さんにも支えていただき、また、魔法のように絵本を作っていかれる工程を垣間見られ、貴重な体験となりました。感謝ばかりです。
今頃ぞうくんは、卒園間近の園児さんたちの手元に届いているのかなあ、と喜びをかみしめている3月なのでした。