最初に配属された組織のボスの部屋に、
 (違うか、学校の校長室、って言えば良いのか。)
OB先生の手によるものかな。
 「人生、回り道が多いほどよろしい」
 みたいな色紙があったよ。
そうかな。
 それ、わかんないな。
と思って見つめてたら、
 同期の子は、
 赴任前にも他のところで
 別の仕事の経験があったらしく、
 そうだそうだとしきりにうなずいていたっけ。
 今思うと、
 そんな短いスパンの話でもないんだろうけど。
あれから17年くらい過ぎたけど
 相変わらず、分からんよ。それ。
回り道は回り道であってショートカットではない。
 回り道といいつつ遊びたいだけの道草かもしれん。
 さっさと行ける道はわざと選ばないただのへそ曲がりかも。
 急かされるのが嫌いで自分で決めてる風にしたいだけかも。
 そしてなんでこんなに回り道が楽しく魅惑的なのか。
そしてこの色紙の言葉がもし
 児童生徒、教員たちの
 胸のすきまに入りこんでしまったら
 みんなさすらっちゃって学校に通えないでしょうに。
あれ書いた人は相当お茶目だったのだなと思う秋の空。
依頼があってやる仕事は化学反応みたいに
 ぱっと作ってすり合わせて
 喜ばれて満足してっていう
 楽しみがあるのだけど、
自分が作りたいものだと
 わりといつもネチネチ終わらない。
 根気がないのを回り道が良いんだよと
 言い分けにしているのか
 まじめに作ろうとしているのか、
 自分でもよく分からない。
たぶんその両方だね。
なんかようわからんががんばれー。
 自分へ。






























