最近泣けたこと
家族で科学館のプラネタリウムへ。
名古屋市科学館のそれは
世界一の大ドームらしい。
となりにもう1席作れるくらい
ゆったりと配置されたシートに腰掛けて
だんだんうすぐらくなってく
ドームを見上げる。
アナウンスの女性の
落ち着いた優しい声。
冬空にベテルギウスが上がってくる。
オリオンだ。
だんだん暗転して
星が次第に数を増してくる。
BGMは
ゴダイゴのビューティフルネーム。
なまえ/それは
もえる/いのち
ひとりずつひとつ・・・
それを聞いて
ひとつひとつ名前のあるであろう
星を見上げていると
ものすごく世界が美しく思えて
死んでしまったらこれも全部おわりかー。
と急に泣けたんですよね。
(※死に至る病など持っていません、
今のところ。)
その前に科学館の展示を見てた。
館内は科学地学物理学に
生物学にくらしに工業にと
なんでもありの万物博覧で
何かしらには興味が湧くしかけ。
リニューアルされて
アトラクション的なラボもできた。
その中に、古くからの展示だけど
人の老いを図表にしているものがあって
年をとると感覚器が衰えるっていう
右肩下がりのグラフを
ああ、高音域から聞こえなくなってくるのだなあと
悲しく見ていた影響が大きいのだと思うんだけれどね
聴力に頼らずとも
脳内でファルセットを聴きたい。
聞こえてないけど鳴ってるはずの
上の上の上のほうの倍音を
生きてるならば感じ取りたい。
と、欲張り泣きだ。
執着は捨てようと思うのに。
欲張りは泣く
ニシハマカオリ