半年かけて創ったイラスタポロンの世界。展示は3日間の幕を静かに閉じました。
12人の、フリーランスイラストレーターが、それぞれの工夫と知恵を持ち寄り慣れないチームワークで作り上げたイラスタポロンというバーチャル空間。その場所は思った以上に、訪れた人に喜んでいただけるハッピーな場所になったと思います。
バリバリの商談会ができたとか、サーバーが落ちるほど人が来るっていうようなことはありませんでしたが、例えばライバル同士で競い合ったり比べられたりとかそういう雰囲気とは無縁の、ゆるりとみんなで集いましょう、というようなムードにあふれていて、出展者のみならず来場者の方もイラスタポロンの一部、主人公になっていてそれがとても微笑ましく面白かったです。ユニークであたたかく、ふわりと包み込むやわらかい世界。総指揮のイラストレーター森のくじらさんのキャラクターや方向性の影響も大きいし、ケンケンガクガク意見交換しあうというよりはさっさか自分の作れるものを作って見せて喜び合うというようなシンプルな職人的なチームワークが結成できていたせいだとも思います。
また、企画中には、技術の高さやひたむきさ、コミュニケーション力の高さ、ユニークさ、やさしさ、ていねいさ。それぞれのメンバーから学んだことも大きかったです。
何のために制作するかと言ったら、稼いで食べるためだしこどもの学費も捻出するのだしそれはもちろん生活のためではあるのですが、そのまえにやっぱり創るために創る、創りたいから創る。意味なく創る。自分だけのために創る。誰かさんのためといいながら、それをしたい自分を慰めてあげるために創る。制作はひたすら自慰的な行為なのかもしれないけど、評価されないこと、無視されることなどはおそれず、これからも制作を続けようと思いました。何より同士もいることだし、何より何より自分もそうやってほかの人が紡いだ制作に心打たれてここまできたのだし。
こんな場所を作れたこと、ご一緒出来た仲間がいたことがこれからもずっと自分の中に宝物として残っていくと思います。出会えたたくさんのひとに感謝。出会いに感謝。笑。
特設サイトより作品の閲覧と謎解きへの参加は引き続き行えます。
https://illustapollon.amebaownd.com
