日記3

嫌いになれない。

ニューヨークにはもうCDなんて売ってないんだぜとかいう話も聞くし、スポティファイで広告なしにしたらラジオショッピングみたいなのとはおさらばだぜとかそういう理屈も分からなくはない。今使っている3連CDチェンジャーが壊れたらもうこの後継機がないことも知っている。ネットワークオーディオとかそういうのが便利なんでしょう。

 

けど音楽を聴きたいなと思ったとき、一人のアーティストの作品を、あるいは一つのジャンルをさかのぼってどれだけでも量を聞き流せるネットワーク上のそれらの聞き取りは難しい。ジャケットのアートワークを見ながら数曲の歌詞の間をさまようくらいのペースがちょうどいい。たぶんそれは私の処理能力の問題だと思います。多すぎて流れたら聞いてないと同じになる。誰がドラムを叩いてるとかスペシャルサンクスはだれ、なんだ妻かよ、とかブックレットを眺めたりする楽しみというのはあるし、アルバムのアートワークは絵を掛けない我が家の唯一のアートでもある。だからCDアルバムって嫌いになれない。なぜか好きなアルバムは手に入れてからとても早い時点で手から滑り落ちてケースが壊れるという悩みはあるにしても。

 

なんていう時代錯誤なことを考えながら描いていたらホットコーヒーを飲みたいのに氷を山ほど入れてアイスコーヒーを作ってしまった..