沢木耕太郎の本なのだけど
ルポとかノンフィクションじゃなくて
純文学なんだっていう。
だからちゃんとストーリーが
着地するかと言うとそういうふうでもない。
読後に口の中に
血の味が残るような話。
中学生が犯した殺人の話。
ちょうど読んでたら
若い人の事件が報道されて
奇妙な気持ちになってしまった。
殺人の動機とか
他にも極端な行動の動機とか
人は知りたがるし明らかにすることは必要だろうけど
どこまで掘っていけばこれなのだと分かるのか。
理解を超えたところで
そういうものだと枠に入れて
まとめてわかったようにするしか。
なんでもそうなんだろう。
一人の人間にわかることは
狭い範囲の限られたことでしかなくて
もてる少しの鍵で
どれだけ見られるか感じられるか。
想像せよ。
イマジン。