日記3

手は精神の出口

手は精神の出口。

 

日本刺繍の「紅会/くれないかい」のモットーらしいです。刺繍家 吉田和子さんの展示にそうありました。豊田の鈴木時計舗さんにお邪魔したら吉田さんの展示が開催されていて、帯や額装の刺繍、鳥や花のモチーフから目が離せません。

 

一つ一つは素朴にていねいに刺されているのに、なんときらびやかで晴れ晴れしているのかと見入ってしまいました。写真を撮ったらそれはちょっと実物から遠ざかってしまうけど、、何か写し取りたくてあちこちと撮ってしまいました。いろいろ図案考えたくなってしまう・・

 

手は精神の出口、っていうのは私も手仕事関係者ですのでとても納得できるところがあります。出来たものだけが教えてくれる自分の大きさ(だいたいみずぼらしい)というものがあるんですよね。出来上がったあとに後悔しない秘訣は一つ、その時々のベストを尽くすこと。尽くしたんだったらまあしゃあないかということで心も平穏。素直に反省もできる。手を抜いていた時はだいたい二度と見たくないかんじになる。誰かが喜んでもそれでは自分が楽しくない。楽しいようにあとちょい仕上げよう。最大、自分サイズでしかありませんが。