生き物といっしょ

メダカの卵


朝早くからメダカは婚活にいそしんでいて、
8時にもなるとおなかにたくさん卵をつけて泳ぎはじめます。
待っていれば水草に産み付けるといわれていますが
なかなかどうして、すぐに仲間に食べられてしまい
水草に植えつける気配もありませんので
卵をおなかにつけはじめたころに
メダカをそっとすくって採卵します。
そう、つねに私は卵の側に立っているのです。
※卵の側
(村上春樹氏「エルサレム賞」受賞スピーチ全文)